無題
注意!
ワルオ父×ワルオ 性的虐待要素有り 愛など無い
父親による蹂躙の度に、自然と初めての性交が反芻される。
あれは確か、15になってすぐの夜だったか。
後孔の熱に気づき目を覚ますと、自分の上に覆いかぶさった父親が目に入った。ワルオの目が覚めたのに気づいた瞬間、父親はワルオの口を力強く抑えた。普段踏まれる時よりも強い力で押さえつけられた。
「大声出したら殺す」
暗闇の中、父親の血走った目と、粘液と血液で濡れた結合部だけがてらてらと光っていた。
殺すというのが冗談のように感じられなくて、ワルオはただ頷くことしかできなかった。
初めての性交に気持ちよさも愛も無かった。
ことの始まりをボーッとしながら思い出していると、ワルオの腰を掴む父親の手の力が強くなった。父親の達する合図だ。
「おっ、おおぉ…!出るっ…出すぞ!!っ……!」
「……!んっ、あっ……ま、て、やめろ」
ナカの一番深い所に切っ先をぐりぐりと押し付けられる。ワルオの一番『好い』所だ。ワルオの性器もピクピクと反応する。そんな自分の身体が恨めしいと思う。
「んん……っ」
「ふぅ……いやぁ、放っておいてもここまで立派に育つモンなんだな。ガキってのは」
ワルオの後孔から性器を引き抜いた父親は感心したよ様子だ。ずるん、と勢いよく引き抜かれた性器は未だに硬度を保っていた。それが恐ろしく感じられて堪らなかった。
「ったく、こんなエロガキに育つとわかってたらもっと大事にしてたぜ。」
なんだって。怒りで脳が沸騰しそうだ。放ったらかしにしていたのは自分だろう、と言い返したかったが、言葉が出ない。何を言っても拳が飛んでくることが常なので、諦める事にした。
父親に対してだけでなく、父親を怖れる自分にも腹わたの煮えくり返るような気持ちだった。その気になれば、目の前にいる男を殺すことだって出来るのに。
「おいおい、随分と切なげに見つめてくるじゃねえか。もしかして今のじゃ足りなかったのかぁ?」
怒りやら情欲やらが同時に湧き上がり、やがて、奥をぐちゃぐちゃに貫かれたいという欲望に収束する。たとえ欲をぶつける相手が血の繋がった父親しか居ないとしても、神経回路に刷り込まれてしまった欲望は満たされなければならない。
今のワルオを支配するものは拳ですらなく、一振りの粗末な剣である。
支配から逃れるためには、この肉体を捨てるしかないのだ。